飼育について


池ヶ平牧場では、2,500羽/月の規模で高原コーチンを出荷しています。


190日前後の長期飼育

池ヶ平牧場の「高原コーチン」は、190日前後の長期飼育を行い、地鶏として納得のいく歯応えと脂の乗った「昔ながらのかしわ肉」の味を追求しています。ちなみに一般の名古屋コーチンは100日〜120日程で出荷、一般のブロイラーにいたっては50日程での出荷です。

肉質が柔らかいまま

また、池ヶ平牧場では190日前後まで長く育てても肉質が柔らかいままで、臭いも出ないメスにこだわりました。一般に流通している名古屋コーチンは短期間で大きくなるオスが主流なのですが、オスは成熟すると肉質が堅くなり、独特の臭いも出てきてしまうためにどうしても120日前後で出荷しなければなりません。うまみ成分であるイノシン酸もメスの方がずっと多いのです。

本物のコーチンの味

メスは身体も小さく、また長期飼育に時間も飼料もかかり大変です。しかし、池ヶ平牧場では「本物のコーチンの味」のために妥協することなく取り組んでいます。なお、池ヶ平牧場では一部、300日前後まで育てた高原コーチンも出荷していますが、こちらはさらに歯応えとコクが増してファンも多いです(190日前後の味と好みは分かれますが・・・)。


コーチン育成飼料について。


全ての育成飼料に乳酸発酵混合飼料を0.2%〜0.5%配合

コーチン育成飼料は、成長に合わせ初生雛用・中雛用・成鶏用の3種類に分けて与えていますが、初期のヒナに与える初生雛用以外はすべて「植物性飼料中心」の飼料です。もちろんPHF(残留農薬がない)作物を使用して配合。動物性飼料中心ではないため、成長は遅く育成日数も長くなりますが、これで余分な脂肪が少なくて鶏肉特有の臭いがつかない鶏肉になるのです。

 

また、すべての飼料に抗生物質を一切使っていません。池ヶ平牧場の飼料は上記の飼料に有益菌(乳酸発酵混合飼料)を混ぜて、池ヶ平牧場の独自配合飼料にしているのですが、この有益菌の働きで健康に育った池ヶ平牧場の高原コーチンには抗生物質が必要ないのです。

 

※下記表の( )内の原材料名は原料事情により使用しないことがあります。


初生雛(しょせいびな)用飼料/〜14日令

原材料の区分 配合割合 原材料名
穀類 52% とうもろこし、マイロ、小麦粉、(エクストルーダ処理大豆)、(玄米)
植物性油かす類 32% 大豆油かす、脱皮大豆油かす、(コーングルテンミール)
動物質性飼料 6% 魚粉
そうこう類 5% 米ぬか
その他 5%

動物性油脂、炭酸カルシウム、りん酸カルシウム、食塩、

酵素処理やし油かす

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中雛(ちゅうすう)用飼料/14日〜70日令

原材料の区分 配合割合 原材料名
穀類 64% とうもろこし、マイロ、(玄米)
植物性油かす類 18% 大豆油かす、なたね油かす、コーンジャームミール
そうこう類 12% コーングルテンフィード、米ぬか油かす、(米ぬか)、(ふすま)
動物質性飼料 3% 魚粉
その他 3%

炭酸カルシウム、りん酸カルシウム、食塩、酵素処理やし油かす、

(コーンスチープリカー)、(動物性油脂)

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成鶏(せいけい)用飼料/70日令〜

原材料の区分 配合割合 原材料名
穀類 57% とうもろこし、マイロ、玄米、(きな粉)
植物性油かす類 24%

大豆油かす、コーングルテンミール、コーンジャームミール、なたね油かす、

ごま油かす

そうこう類 2% コーングルテンフィード、(米ぬか)
その他 17%

炭酸カルシウム、動物性油脂、りん酸カルシウム、食塩、コーンスチープリカー、

パプリカ抽出処理物、酵素処理やし油かす、(無水ケイ酸)

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育成飼料に配合する有益菌

乳酸菌 1種、酪酸菌 1種、枯草菌 2種、エンテロコッカス菌 2種、アルカリゲネス菌 1種